塗膜防水と塗布防水の特徴

それでは塗布防水とは?

 

塗膜防水に対して塗布防水とは、シート防水に代表されるように単層で構成される防水工法が一般的です。

 

PVC(塩ビ)や加熱ゴムを原料とする1㎜~2㎜厚さのシートを接着剤や金属製のディスクで下地に固定し、シート相互間のジョイント部分を貼り合わせて形成される防水加工のことで、読んで字のごとく布=シートを貼りつける手法。

 

種類は以下の3つに大別され、☆塩ビシート防水機械的固定工法(ビュートップ防水)=仕様はVIT-815VC(絶縁断熱)、☆塩ビシート防水接着工法(ビュートップ防水)=仕様はVT-920VCC(密着遮断熱塗料仕上げ)、☆加硫ゴムシート(プラストシート防水)=仕様はPS-12B(密着)となります。

 

塩ビシート防水機械的固定工法とは、塩化ビニール樹脂に可塑剤、充填剤などを添加し「補強繊維を積層」して成型した塩ビシートを、塩ビ銅板とビスをもちいて駆体(床や壁、梁など建物の構造を支える骨組み)に固定する防水。

 

塩ビシートの特徴としては、ラップジョイントなどのシート相互間を溶融一体化できること、単層防水のため工期が短いこと、デザイン性にすぐれることなどが挙げられます。

 

機械的工法の特徴としては、塩ビ銅板とビスにより下地が固定されるため、改修工事のさいに下地の補修費が軽減できる点が最大のメリットです。